
こんにちは、新築に住み始めて早1年、主婦ブロガーのみむです。
我が家のキッチン、実は一般的な高さよりも少し高めの90cmなんです。
新築を計画する際、キッチンの高さってすごく悩むポイントですよね。私も「90cmは高いかな?使いにくいって後悔しないかな?」って、正直かなり不安でした。でも、実際に使ってみると、意外なメリットがたくさん!もちろん、ちょっとしたデメリットも感じています。
今回は、私が実際に使って感じたキッチン高さ90cmのリアルな感想と、これからキッチン選びをされる皆さんが後悔しないためのポイントをたっぷりお伝えしたいと思います。ぜひ、最後まで読んで、ご自身にぴったりのキッチンを見つける参考にしてくださいね。
キッチン高さ90cmのリアル!使ってわかったメリットとデメリット
まずは、私が実際に使ってみて感じた、キッチン高さ90cmのメリットとデメリットを率直にお伝えします。参考までに「 私の身長…162㎝、夫の身長…170㎝」
メリット:腰や肩への負担が激減!長時間の作業も快適に
- 腰への負担が格段にラクに!
これは本当に感動しました!以前の家では、料理をしているとすぐに腰が痛くなってしまっていたのですが、90cmのキッチンになってからは、腰をかがめることが減り、ずいぶん楽になりました。特に、洗い物や下ごしらえなど、長時間同じ姿勢で作業する時に違いを実感します。 - 肩や首への負担も軽減
姿勢がよくなったことで、肩や首への負担も軽くなったように感じます。猫背になりがちな方も、自然と背筋が伸びて良い姿勢で作業できますよ。 - 高身長の方には特におすすめ
夫(身長170cm)も、「前のキッチンより全然使いやすい!」と喜んでいます。うちの夫は平均くらいですが、ご夫婦の身長差がある場合や、ご家族に高身長の方がいらっしゃる場合は、特にメリットが大きいでしょう。 - 収納力アップの可能性も?
高さがある分、引き出しの奥行きや収納スペースを広く取れる場合があります。デッドスペースが減り、収納力がアップする可能性も期待できます。
デメリット:小柄な方には工夫が必要な場合も
- デメリット:小柄な方には工夫が必要な場合も
私の身長162㎝でも一番最初は少し高いと感じました。もしご自身の身長が150cm台前半など、小柄な方であれば、一般的なキッチンよりも高さのある90cmは、結構高く感じるかもしれません。特に深めのシンクで洗い物をする際などは、背伸びをしてしまうこともあるかもしれませんね。踏み台を使えば解決できますが、頻繁に使うとなると少し面倒に感じる可能性もゼロではありません。ご自身の身長とキッチンのバランスはとても重要です。 - 吊戸棚やレンジフードに届きにくいことも
キッチンの高さと合わせて、吊戸棚やレンジフードの高さも高くなります。小柄な方の場合、吊戸棚の一番上やレンジフードのお手入れは、踏み台が必須です。 - お子さんのお手伝いには踏み台が必須
小さなお子さんがいるご家庭では、お手伝いをしてもらう際に踏み台が必要になります。少し不安定に感じることもあるので、安全面には十分な配慮が必要です。 - 対面キッチンの場合はカウンター越しの受け渡しに注意
ダイニングとの間にカウンターを設けている場合、高さがあると料理の受け渡しがしにくいと感じることもあります。カウンターの高さや使い方を事前にシミュレーションしておきましょう。
※個人の感想であり、身長や体格、キッチンの種類によって感じ方は異なります。
後悔しないためのキッチン高さの選び方:あなたに合う高さは?
「キッチン高さ90cmで後悔したくない」と思っているあなたへ、失敗しないための選び方のポイントをいくつかご紹介します。
身長と作業内容に合わせた適切な高さを見つける
キッチンの高さは、使う人の身長や、どんな作業をメインにするかによって最適な高さが変わってきます。
- 身長から割り出す方法
一般的に「身長÷2+5cm」が目安と言われています。
例えば、身長160cmの方なら「160÷2+5=85cm」、身長170cmの方なら「170÷2+5=90cm」となります。あくまで目安ですが、参考にしてみてください。 - 肘の高さから考える方法
キッチンに立った時に、肘を曲げた状態で手のひらが無理なく作業台に届く高さが理想的です。肘から10〜15cmくらい下がった位置が使いやすいと言われています。 - メインで使う人の身長に合わせる
家族の中で一番キッチンを使う時間が長い人に合わせるのがおすすめです。共働きなどで使う時間が同じくらいなら、お互いの意見を出し合って、妥協点を見つけることも大切ですね。 - どんな作業が多いかを考える
洗い物をする、包丁で固いものを切る、背の高い鍋を使うなど、自分が日頃その場所でどんな作業をやっているかを具体的にイメージすると使いやすい高さがみえてきます。

計算してもちょうど間の値が出たりして迷いますよね…次は私が90㎝に決めた理由について詳しくお話します!
計算では85cmなのに?身長162cmの私が選んだ「キッチン90cm&背面85cm」使い分けの理由
さて、先ほどキッチンの高さの目安として「身長÷2+5cm」という計算式をご紹介しました。私の身長162cmで計算すると「162÷2+5=86cm」となり、85cmのキッチンが近いことになりますよね。
それなのに、なぜ我が家は90cmを選んだのか?そして、実はキッチンの作業台は90cm、でも背面のカップボードは85cmと、高さを変えているんです。
ここからは、計算だけでは見えてこない、我が家が「作業する場所」と「作業内容」を考えて高さを決めたリアルな理由をお話しします。
身長162cmの私がメインの作業台を「90cm」にした3つの理由

- 夫(身長170cm)もキッチンに立つから
我が家は夫もよく料理をしてくれます。身長170cmの夫にとっては、90cmの方が断然使いやすいとのこと。夫婦ふたりがストレスなく使える高さを考えた結果、高い方に合わせることにしました。 - 厚めのスリッパを履くから
私は家ではいつも厚みのあるスリッパを履いています。素足の身長は162cmですが、スリッパを履くと数センチ高くなるので、90cmのキッチンでも違和感がありませんでした。ショールームで試す時も、普段履いているスリッパや靴は本当に重要です! - 以前の家のキッチンが低すぎたトラウマ
これが一番大きな理由かもしれません。以前住んでいた家のキッチンが低く、毎日腰をかがめて作業するのが本当に苦痛でした。「次の家では絶対に腰を気にせず料理したい!」という強い思いがあったため、少し高いかも?という不安よりも、低いことへの後悔を避けたかったのです。
あえて高さを変えた!背面カップボードを「85cm」にした理由

一方で、キッチンの背面にあるカップボードのカウンター(作業台)は、標準的な高さの85cmを採用しました。これも「そこで何をするか」を具体的にイメージした結果です。
- 家電の使いやすさと作業性を考えて
背面カウンターには電子レンジや炊飯器、電気ケトルなどを少し高さのある家電を置いています。圧迫感を出さないために85㎝を採用しました。電子レンジの中の物を取り出したり、パンの生地をこねるなど少し力を入れて作業するのにこちらは85cmの方が作業しやすいです。 - 子どもがお手伝いする時のため
将来、子どもがお手伝いをしてくれるようになった時、90cmのカウンターでは高すぎます。でも、85cmのカップボード側なら、踏み台を使えば一緒に作業がしやすいと考えました。
このように、メインで洗い物や調理をする場所、家電を使ったり軽作業をしたりする場所など、それぞれの場所で行う「作業」を具体的に考えることで、自分たちにとって本当に使いやすい高さが見えてきますよ。
ショールームでの「実体験」が何よりも重要!
こればかりは、実際に体験してみるのが一番です!カタログやウェブサイトの情報だけでは分からない、リアルな使い心地を体感しましょう。
- 色々な高さのキッチンを試してみる
ショールームでは、80cm、85cm、90cmといった様々な高さのキッチンが展示されています。実際に立ってみて、包丁を使う真似をしたり、洗い物をするジェスチャーをしたりして、一番しっくりくる高さを探してみてください。 - 普段履きの靴やスリッパを持参して試す
普段キッチンでどんなものを履いているかによって、足元からの高さは変わります。スリッパや普段履きの靴で行くと、よりリアルな感覚で試せますよ。 - 家族みんなで体験する
ご家族でキッチンを使う可能性があるなら、ぜひ家族みんなでショールームを訪れて、それぞれの身長で使い心地を試してみましょう。
キッチンカウンターの種類と比較:高さと奥行きも重要なポイント
キッチンの高さだけでなく、カウンターの種類によっても使い勝手は大きく変わります。主なカウンターの種類と、高さや奥行きとの関係を見ていきましょう。
主なキッチンカウンターの種類
種類 | 特徴 | 高さの目安 | 奥行きの目安 |
---|---|---|---|
I型キッチン | シンク、コンロ、作業スペースが一列に並んだタイプ。省スペースで導入しやすい。 | 80cm~90cm | 60cm~65cm |
L型キッチン | L字型に配置されたタイプ。作業動線が短く、効率的に作業できる。コーナー部分の活用がポイント。 | 80cm~90cm | 60cm~65cm |
対面キッチン(ペニンシュラ型) | キッチンの一部が壁から突き出ており、リビング・ダイニングと対面するタイプ。開放感がある。 | 本体は80cm~90cm、カウンター部分は90cm~110cm | 本体は60cm~65cm、カウンター部分は30cm~45cm(カウンターの広さによる) |
対面キッチン(アイランド型) | キッチン全体が壁から独立し、島のように配置されるタイプ。複数人での作業がしやすく、デザイン性も高い。 | 本体は80cm~90cm、カウンター部分は90cm~110cm | 本体は60cm~65cm、カウンター部分は30cm~45cm(カウンターの広さによる) |
※高さや奥行きはあくまで一般的な目安です。製品やメーカー、カスタマイズによって異なります。
高さと奥行きがキッチンの使い勝手に与える影響
- 高さ:先述の通り、腰や肩への負担、小柄な方への使いやすさに直結します。高すぎると手が届きにくく、低すぎると腰を痛める原因に。
- 奥行き:奥行きが広いと、作業スペースが広くなり、大きな鍋やフライパンもゆったり置けます。しかし、広すぎると奥の物が取り出しにくかったり、お手入れが大変になったりすることもあります。一般的な奥行きは60cm~65cmですが、最近は75cm~90cmといった広いタイプも登場しています。
対面キッチンの場合、リビング・ダイニング側から見た際のカウンターの高さも重要です。食事をするスペースとの兼ね合いや、手元を隠したいかどうかなども考慮して選びましょう。
キッチン高さ90cmを選択する際の注意点:後悔しないために知っておくべきこと
私が実際に使っていて、「ここは気を付けておくと良いな」と感じたキッチン高さ90cmを選ぶ際の注意点をお伝えします。
包丁を使う際の力の入れにくさ:安全性と快適性を両立するために
キッチンの高さ90cmの場合、身長によっては包丁を使う際に「あれ、少し力が入らないな」と感じることがあるかもしれません。特に、かぼちゃのような硬い食材を切る時など、包丁を上からしっかり押さえつけたい場面でそう感じやすいでしょう。
これは、キッチンが高いことで、腕を上げた状態になり、力が入りにくくなるためです。もしご自身の身長とキッチンの高さのバランスが合わないと、無理な姿勢での作業が続き、手首や肩に負担がかかる可能性もあります。
重い鍋やフライパンの扱い:安全性と負担軽減のために
キッチン高さ90cmの場合、重い鍋や大きなフライパンの扱いに注意が必要です。特に、水を入れた寸胴鍋や、具材がたっぷり入ったフライパンなどを持ち上げる際、キッチンが高いと、このような動作で腕や腰にいつも以上の負担がかかることがあります。
このような重い調理器具を頻繁に使う方は、ショールームで実際に重めの鍋などを持ち上げる動作をシミュレーションしてみることをおすすめします。また、キッチンの配置を工夫して、重いものを置く場所と使う場所の動線を短くする、キャスター付きのワゴンなどを活用して移動を楽にする、といった対策も有効です。ご自身の身体への負担を最小限に抑える工夫を考えましょう。
吊戸棚の高さ:効率的なキッチン収納を考える
高さ90cmのキッチンを選ぶと、収納計画にも影響が出ます。
- 吊戸棚の高さと使い勝手
吊戸棚の位置が高くなるため、踏み台を使わないと届かない位置が出てくる可能性があります。頻繁に使うものは下段に収納するなど、レイアウトを工夫しましょう。また、自動昇降機能付きの吊戸棚や、手が届きやすい位置まで下がるウォールユニットなども検討の価値ありです。収納の配置は日々のストレスに直結します。
※具体的な設置場所や使い方は、ご家庭の状況に合わせて専門家にご相談ください。
まとめ:キッチン高さ90cmで後悔しないための最終チェックリスト
キッチン高さ90cmは、私にとっては「選んでよかった!」と思える高さでした。腰や肩への負担が減り、快適に料理ができています。しかし、すべての人にとって最適な高さというわけではありません。
後悔しないためには、ご自身の体型やライフスタイル、そして家族構成をしっかりと考慮し、何よりもショールームで実際に体験することが大切です。
後悔しないキッチンの高さ選びの最終チェックリスト
- ご自身の身長に合った目安の高さを確認しましたか?
(身長÷2+5cm、肘の高さからなど)- 家族の中でメインで使う人の身長を考慮しましたか?
- ショールームで実際に色々な高さのキッチンを試しましたか?
(普段履きのスリッパなどで試すのがおすすめ!)- 将来のライフスタイル(お子さんの成長、老後のことなど)も視野に入れていますか?
- 普段の料理で行う動作は具体的にイメージできましたか?
- よく使う鍋の重さや大きさは確認しましたか?
- 吊戸棚や収納の使い勝手はシュミレーションできましたか?
キッチンは毎日使う場所だからこそ、少しの妥協が後悔につながることもあります。ぜひこの記事を参考に、あなたにとってベストなキッチンを見つけて、毎日の料理をもっと楽しく快適にしてくださいね!
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況に応じた最適な解決策を保証するものではありません。住宅設備やリフォームに関する具体的なご相談は、必ず専門家にご依頼ください。
合わせて読みたい記事はこちら▼